Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史

吉田裕史:指揮者

東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。

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東邦音楽大学 学園祭にてドン・ジョヴァンニを指揮。

大学では、特任講師として主にオペラの授業を担当していますが、昨年大学院が開設されたのを機に大学院でも講義を受け持つようになりました。 今日は、その大学院生たちとともにモーツァルトのオペラ、ドン・ジョヴァンニを上演!

今のところ写真がないのでお見せできないのが残念(誰か撮っていたら、連絡ください!)ですが、大学の講堂を舞台に、そして小編成ながらもオーケストラを集めてのこの公演は、なんと学生たちが自主的に制作しました。 

数ヶ月の準備期間を経ての晴れ舞台は、なかなかの好演でしたよ! 

Bravi! e complimenti!

次は、オーケストラのリハーサル風景をお見せいたしましょう!

舞台の前にあるオーケストラ・ピットの様子です。 客席より2メートル近く深く、演目によって深さを調整します。 ところでこのピット、イタリア語では"Buco"といい、直訳すると、なんと 「穴」 という意味になります。 初めて聞いたときは、少しばかり笑ってしまいました。 でも、確かに穴ですね。

今回の上演の指揮を執るのはAlain Lombard氏です。 フランス人らしい、やわらかい独特のイタリア語で、しかし、非常にはっきりと的確にオーケストラをまとめ上げていきます。 うまく行かない部分は徹底的に何度でもやり直していました。 1幕の中の非常にテンポがゆっくりで幻想的なシーンを合計8回も繰り返した時には、本当に驚きましたが、最後、8回目には奇跡が起きたかのように素晴らしい音楽が生み出されました!

職人的でありながら、本物のオーラやカリスマ性を備えたオペラ指揮者が、世界にはまだまだたくさんいます。 私たちのように若い指揮者にとっては、本当に勉強になります。 マエストロも70歳を超えているようですが、いつまでもお元気で活躍してください。

今回も、"イタリアオペラの伝統" を、学ばせていただきました!

ローマ歌劇場でのリハーサルの様子です。 

演出家による "立ち稽古" が行われています。 ちょうど、ピン、パン、ポンが登場するシーンが始まりました。 この時期(本番約10日前)になると、立ち稽古(ソリスト&コーラス)、オーケストラの練習が平行して行われます。 今日は、10:00~13:30がオーケストラ・リハーサル、15:00~21:00が立ち稽古でした。(いつもより長丁場! ローマ法王追悼コンサートが入ったため、練習予定が押しています。 そのためリハーサルが延長!)

長い間、ゼッフィレッリの助手を務めていたこともある演出家のGiuliano Montaldo氏は、自ら演技をしてみせたり踊ったりしながら、とてもテンポ良くリハーサルを進めていきます。 そして驚いたことに歌もとても上手で、全ての役の音楽と歌詞を覚えているようです。 

歌いながら演技をして見せるので、歌手にとっては大変わかりやすいのではないかと思いました。

21:00 Piazza Repubblica (共和国広場)前のBasilica (大聖堂)内にて。 

写真は13時から行われたゲネプロ(本番前の最後の練習)の様子です。 オーケストラはローマ歌劇場管弦楽団、コーラスは歌劇場専属合唱団、指揮は音楽監督のジャン・ルイージ・ジェルメッティ。

ローマ法王が亡くなってからというもの、その死を哀悼して、毎日のように追悼のためのセレモニーやコンサートが行われています。 この街の音楽文化の重責を担うローマ歌劇場も、特別に大聖堂でコンサートを行うことになりました。 法王の突然の死に対して、Turandot、Cosi fan tutte の練習スケジュールを変更してまでの、本当に劇場を挙げての "レクイエム" となりました。

おそらく残響が10秒以上はあると思われるBasilica 内での「怒りの日」や「サンクトゥス」・・・ 初体験でした。

200人以上もの音楽家が、本当に熱い想いを込めて演奏すると、これほどまでに感動的なものになるとは!

2005年4月10日 13:03

ローマ法王の存在感

ローマに戻ってきました。 
ロンドンを経由してローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港に着くと、飛行機の窓の外は雨。 テルミニ駅に着いても、この街にしては珍しくまだ振り続いていました。 


ヴァチカンの近くでRomano(ローマに住んでいる人のこと)と話す機会がありました。


Da quando piove cosi? (いつから、こんな風に雨が降っているの?)

Quando Papa è morto... (パパ(法王)が亡くなってからずっとだよ・・・)


もちろん、実際に1週間以上も雨が降り続いているわけではありませんから、彼の"今の心情"といったところなのでしょう。 イタリア人らしい表現力に、ローマに帰ってきたことを実感するとともに、亡くなったローマ法王の存在感を本当に実感した瞬間でした。 Mission, Passion, Action (使命、情熱、行動)の揃った、そして人々に愛された法王だったと思います。