Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史

吉田裕史:指揮者

東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。

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rigoletto4245.jpgのサムネール画像今日からサッサリ(サルデーニャ島第二の都市)での公演準備が始まりました 。シチリア島ほどではありませんが、かなり温暖な気候で、アパルタメントのテラスからは普通は南イタリアでしか見かけないような植物や樹木(パームツリーのような)を借景として楽しむことができます。

 

 

多くの場合、オペラの歌詞は(原作者の意図を最大限に尊重しながら)台本作家の手を経て完成されます。

 

別の言い方をすれば、原作者と作曲家だけではオペラは成り立たないわけです。この「リゴレット」の場合、ユゴー(Victor-Marie Hugo)の原作「王は楽しむ」(Le Roi s'amuse)を基に、台本作家であるピアーヴェ(Francesco Maria Piave)がヴェルディとの緻密な打ち合わせのもとにリブレット(要するに台本)を作成しました。

 

さて、オペラのスコア(総譜)には、歌詞と音譜以外にもその時々(瞬間)の舞台上の動きやドラマを説明した "ト書き" というものが添えられています。例えば:

 

 

「リゴレットは中庭への扉を開ける。路地(に誰か怪しい者がいないかどうか)をチェックするために出ていくその間、マントヴァ侯爵はまったく誰にも気づかれないような素早い動きで中庭に入り込み、木陰に身を隠し、(リゴレット家の)メイドであるジョヴァンナに口止めのための"袋"を投げ渡す。」(()部分は私の手による補足)

 

 

  もちろん、ここでは袋の"中身"については言及されていません。しかし原作から、またストーリーの前後関係から、そして何よりも演出家のドラマトゥルギーによって、(時には暗喩的に、時には直喩的に、また他の様々なレトリックを用いて)観衆に示され、心に訴えかけていくことになります。

 

それは、ちょうど指揮者がスコアの"行間"を読み込み、音符(音譜ではなく)からドラマを導き出そうとする過程と似ているかもしれません。このプロセス ‐膨大な時間がかかります‐ を経て、 単なる記号(音符)からドラマ(音楽)が生み出されていきます。(続)

 

 

 


Lucca 2.jpg

 

(以下、主要部分を抜粋) 

Lucca 3.jpg公演の指揮を執るのは日本人アーティスト Hirofumi Yoshida である。イタリア在住のマエストロは、特にマントヴァ歌劇場の音楽監督に就任して以来、密かに、しかし急激にキャリアを築きつつある。Yoshidaはオーケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナを指揮してこの公演に臨む...(以下略)("Lucca Musica" 紙 No.94 2010年11月号)

2010年11月14日 23:21

「リゴレット」in Lucca

 

Lucca.jpg

トスカーナ州のルッカ・ジーリオ歌劇場において13日と14日に公演されました「リゴレット」は、連日満員の聴衆の中無事に終了いたしました。御来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 

次回は、サルデーニャ島のサッサリに於いて12月8日、10日、12日の3回公演となります。

 

2010年11月10日 02:51

ベルガモ公演 ポスター

 

 

Bergamo.jpg

 

2010年11月 7日 23:50

「リゴレット」in Bergamo


Bergamo con Il Console Generale Jomori.JPGのサムネール画像のサムネール画像ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場にて行われた「リゴレット」は、2回目の公演も無事に終了いたしました。

 

本日は、城守茂美在ミラノ日本総領事にも御来場いただき、開演前には歌劇場側から正式に "本日の公演には特別なゲストに御臨席を賜っております。" とのアナウンスが流され、総領事は劇場を埋め尽くした聴衆からの喝采にお応えになっていらっしゃいました。

 

また、ミラノや近隣の街からいらしてくださった歌手や若手演出家などの皆さん、日本からお出でいただきました音楽関係者の皆様、御来場ありがとうございました。次回の公演は、ルッカ・ジーリオ歌劇場において11月13日と14日に行われます。ルッカでお会いできることを楽しみにしています。 ベルガモより


 

DSC01170.JPG ベルガモ・ ドニゼッティ歌劇場での「リゴレット」は、おかげさまで無事に初日の公演を終了いたしました。

 

写真は、歌劇場前の広場にある噴水(ドニゼッティの名前が刻まれています)前にて撮影。

 

次回の公演は明後日、7日となります。ベルガモ近郊にお住いの皆さん、ぜひ観にいらしてください。

 


DSC01164.JPGのサムネール画像今日から舞台をベルガモ・ドニゼッティ歌劇場 (ミラノ近郊)に移してのリハーサル&公演となります。

 

まずは、昨夜遅くに急遽、ジルダ役のソプラノが変更となったため、16時から23時まで予定されていたオーケストラと一緒のAssieme(全員参加。衣装を着けたリハーサル。)とProva Generale(最後の総練習)に加え、 午前中から新しいジルダ役のために音楽稽古と演出稽古が追加で行われました。(写真は、演出稽古の様子。演出稽古とは演出家が中心となる舞台稽古のこと。私はどちらかというと舞台の右側に、ピアニストと一緒にいます。演出家は私よりもステージのセンターに位置しています。音楽稽古の場合は、指揮者がすべてを仕切ります。)

急遽追加されたリハーサルを含め、全部で10時間以上にも及んだ集中的な練習を精力的にこなし、トリエステからゲネプロを見に来てくれたフェデリコ君の運転でマントヴァの家に戻ってきたのは深夜1:30を過ぎていました。

 

 

DSC01166.JPG新しいソプラノ(リンダさんと言って、この歌劇場の日本公演で何度も歌っているそうです)は素晴らしい声の持ち主です。合唱とオーケストラも最後の調整を済ませ、明後日の本番に向けてすべての準備が整いました。明日、ソプラノ関係の最終演出リハーサルが組まれ、舞台上での動きにより磨きがかけられた後、5日と7日の本番を迎えることになります。

 

5日と7日にいらっしゃるみなさん、「リゴレット」ベルガモ公演をお楽しみください。